nice! 2

aruto77
ken
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2004年 井筒和幸監督
まず、面白い。いい評判を聞いていたので期待はしていたのだが、期待通り、笑って、泣けて、共感できて、楽しめる映画だった。
若いエネルギーというのはとにかくあまってあまって仕方がないものだ。そういうことがきちんと描けていれば青春映画は半分成功したようなもの。本作を見ているとそんなことを思い出す。そして、若いというのはこっ恥ずかしいものであるということも。ああ甘酸っぱい。
舞台は1968年の京都。私はまだ生まれていないので時代の描写のうまさなんかは今ひとつ理解できていないと思う。朝鮮学校の女子生徒に一目惚れした日本人高校生の奮闘を軸に、朝鮮コミュニティと日本人社会との確執、双方の高校生同士の対立などが描かれるが、社会的になりすぎることはなく、そういう日常の中で展開する青春映画である。
私の育った地域には朝鮮中学校や高校があり、チョゴリ風制服もよく見かけた。そしてやはり、一部の人たちは彼らの学校を揶揄した呼び名で呼んでいた。なので、映画の中で描かれるそのあたりの確執には共感できた。時代は違っても、やってることはおんなじだ。
その中で朝鮮学校の女の子に恋をした主人公を待ち受ける苦難は想像に難くない。しかしそれを乗り越えられるのもこっ恥ずかしい若さゆえ。
一緒に見ていた関西人の連れ合いは、「パッチギって、パチキのことやろ?頭突きやん」と解説してくれた。実際頭突きのことなのだが、ハングルでは”突き破る、打破する"という意味もあるのだそう。
いろんな確執やわだかまりをも突き破ってくれそうな可能性を秘めた若さ。そういうエネルギーをびしびしと感じる熱い映画だった。
高校生たちがものすごく生き生きしている。繰り返される乱闘シーンは時に目をそむけたくなったりするほど過激なのに、でもそんなシーンにこそ彼らの心情がこめられていたり。
恋愛映画としての側面ではテーマ曲の「イムジン河」がすごく効いている。実際、いい曲だなぁと思う。そのほかにも当時のフォークソングがふんだんに使われるのがとても似合っていていい。
大友康平の「歌っちゃいけない歌なんかない!!」は格好よかったなぁ。
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「もう一度見てみよう」と思わせる記事ですね。
僕も「歌っちゃいけない歌なんかない!」は名セリフだと思いました。
『若いエネルギーというのはとにかくあまってあまって仕方がないものだ。そういうことがきちんと描けていれば青春映画は半分成功したようなもの』
素晴らしい。まさにその通りだと思います。nice!
by ken (2006-04-10 18:11)
kenさんありがとうございます。
言論の自由とか表現の自由とか、そういうことは抜きにして、"歌"という観点で言えば歌っていけない歌なんて、ないんだなって改めて感じ入ってしまったのでありました。
オダギリジョーがちゃんと普通の俳優なんだって初めて知った映画でもあったりしました。「SHINOBI」ではアイドルにしか見えず....。
by satoco (2006-04-10 19:08)