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書きそびれていたモノ、いくつか。まだあるけど [映画関連]
あっという間に今年も終わりつつあります。すっかり放置してしまいました。
物理的な忙しさもまああるにはあるのですが、頭の方がとっちらかっていて映画を観てもそれを言葉にまとめることができない状態でした。
が、一応観ていた映画のことをちょっとずつだけでも書いておきたいと思います。
今回手抜きバージョンなのでいつも書いている製作年度や監督名も省略。
---さてここから
物理的な忙しさもまああるにはあるのですが、頭の方がとっちらかっていて映画を観てもそれを言葉にまとめることができない状態でした。
が、一応観ていた映画のことをちょっとずつだけでも書いておきたいと思います。
今回手抜きバージョンなのでいつも書いている製作年度や監督名も省略。
---さてここから
東京島 [映画関連]
2010年 篠崎誠 監督
無人島に漂着した、一人の中年女と20余人の若い男。実在のアナタハン事件が着想のもとのようだが、いかにも女性作家が食いつきそうな設定だ。
無人島ものと言っても、そこでの生活の苦労だったり、ハウツーだったり、海の美しさだったり、大自然だったり、そういうものは映画の中ではほとんど描かれない。ストーリィの主眼はとにかく閉ざされた環境での欲望がおりなすパワーゲーム。私はそういうのは嫌いじゃない。
が、その欲望の方で人間性が掘り下げられているのかというとそういうわけでもなく。原作未読のため、彼らの欲望ドラマに「蠅の王」なみの強烈さを期待してしまったのだけれど、そういう話ではないのだった。生き残ることにも他人を出し抜くことにもさほどの必死さを感じない。人々はなんとなくぼんやりしていて、これこそが草食系男子というものなのか、不思議な人間関係がファンタジックに展開していく。唯一の女性であるヒロインは図太いが、それでもまだまだぬるいし。
なんとも不思議な作品だが、ひょうひょうとユーモアがあってそこそこ楽しめる。エルメスのスカーフがとてもきれい。
ヒロインの木村多江はミスキャスト。40を軽く過ぎたさえない女性のはずが、若々しく清潔感がありすぎた。もっと完熟に近い女性が演じていた方が真実味もおかしみも出たことだろう。
無人島に漂着した、一人の中年女と20余人の若い男。実在のアナタハン事件が着想のもとのようだが、いかにも女性作家が食いつきそうな設定だ。
無人島ものと言っても、そこでの生活の苦労だったり、ハウツーだったり、海の美しさだったり、大自然だったり、そういうものは映画の中ではほとんど描かれない。ストーリィの主眼はとにかく閉ざされた環境での欲望がおりなすパワーゲーム。私はそういうのは嫌いじゃない。
が、その欲望の方で人間性が掘り下げられているのかというとそういうわけでもなく。原作未読のため、彼らの欲望ドラマに「蠅の王」なみの強烈さを期待してしまったのだけれど、そういう話ではないのだった。生き残ることにも他人を出し抜くことにもさほどの必死さを感じない。人々はなんとなくぼんやりしていて、これこそが草食系男子というものなのか、不思議な人間関係がファンタジックに展開していく。唯一の女性であるヒロインは図太いが、それでもまだまだぬるいし。
なんとも不思議な作品だが、ひょうひょうとユーモアがあってそこそこ楽しめる。エルメスのスカーフがとてもきれい。
ヒロインの木村多江はミスキャスト。40を軽く過ぎたさえない女性のはずが、若々しく清潔感がありすぎた。もっと完熟に近い女性が演じていた方が真実味もおかしみも出たことだろう。
ベスト・キッド [映画関連]
2010年 ハラルド・ズワルト 監督
1984年のヒット映画「ベスト・キッド」のリメイク。
今回は空手ではなくカンフーがモチーフ。師匠にジャッキー・チェン、主人公にウィル・スミスとジェイダ・ピンケットの息子、「幸せのちから」で映画デビュー済みのジェイデン・スミス君という豪華キャストである。
今なぜベスト・キットがリメイクか、本作を見ていると、どうも親ばか夫婦が可愛すぎる息子にはどんな映画がいいか、で考えたのがこれだったという気がしてならない。エンドクレジットに自分たちも出ちゃってるしね。
相手役がジャッキーというのもね。申し分なしでしょ。
しかしスミス夫妻の勢いというかすごさというか、親ばか映画でありながらも一本の映画としてちゃんと成り立っている。ジェイデン君も抜群のDNAのおかげか親の七光りなんぞなくても十分通用しそうな存在感と可愛さ。ジャッキーから出演の条件としてジェイデン君のカンフーの訓練を言い渡されたそうだが、それもしっかりこなしてアクションもちゃんとやっている。まあ見事なもんである。
オリジナル版はアメリカの話だった。主人公は見るからにさえないいじめられっ子。いじめっ子たちはアメリカ人がやっている悪どい空手道場に通う悪どいやつら。それに対して日本人のミヤギ氏が、ただの喧嘩の道具ではない、武道である空手を主人公に教え、そして勝つ。主人公を取り巻く状況はアメリカのごくごく日常的な光景だからこそ、異文化の空手が際立つ面白さがあった。
しかし本作の舞台はなぜか北京である。主人公の方が異物。なのでカンフー文化とそこにあるコミュニティに対して主人公が殴り込みしてきちゃったような印象になってしまった。オリジナル版が、空手そのものがマジョリティに対するカウンターパンチ的な存在だったのが、本作ではカンフーは男子の必須科目みたいだ。アメリカが舞台じゃダメだったのかな。ダメか。だってジェイデン君はアメリカじゃいじめられないだろうから。
ジェイデン君はすごく可愛いし頑張っていて好感が持てるのだけれど、彼以外のキャストも素晴らしくいい。ジャッキーはしょぼくれた役ではあるけれど、俳優としてはすごくいい仕事をしている。しかも子供たち6人を相手に守りといなしだけで魅せるアクションシーンは美しいの一言で、アクションスターとしてのジャッキーのすごさも垣間見ることができる。敵役の少年がまた素晴らしい。とてもきれいな顔をしている子で、セリフは少ないのだけれど微妙な表情がすごくうまい。すごい子を探してきたと思う。
母一人子一人の家庭で、母の愛情からだんだんと巣立とうとしている少年を、父のような存在が導く。一般的には男の子には男親が必要だなんて私は思わないけれど、そういうものを本作はすごく優しく描いていると思う。親視点で見るとジェイデン君の可愛さは奇跡だ。
ストーリィはそれなりではあるけれど、楽しい映画である。
1984年のヒット映画「ベスト・キッド」のリメイク。
今回は空手ではなくカンフーがモチーフ。師匠にジャッキー・チェン、主人公にウィル・スミスとジェイダ・ピンケットの息子、「幸せのちから」で映画デビュー済みのジェイデン・スミス君という豪華キャストである。
今なぜベスト・キットがリメイクか、本作を見ていると、どうも親ばか夫婦が可愛すぎる息子にはどんな映画がいいか、で考えたのがこれだったという気がしてならない。エンドクレジットに自分たちも出ちゃってるしね。
相手役がジャッキーというのもね。申し分なしでしょ。
しかしスミス夫妻の勢いというかすごさというか、親ばか映画でありながらも一本の映画としてちゃんと成り立っている。ジェイデン君も抜群のDNAのおかげか親の七光りなんぞなくても十分通用しそうな存在感と可愛さ。ジャッキーから出演の条件としてジェイデン君のカンフーの訓練を言い渡されたそうだが、それもしっかりこなしてアクションもちゃんとやっている。まあ見事なもんである。
オリジナル版はアメリカの話だった。主人公は見るからにさえないいじめられっ子。いじめっ子たちはアメリカ人がやっている悪どい空手道場に通う悪どいやつら。それに対して日本人のミヤギ氏が、ただの喧嘩の道具ではない、武道である空手を主人公に教え、そして勝つ。主人公を取り巻く状況はアメリカのごくごく日常的な光景だからこそ、異文化の空手が際立つ面白さがあった。
しかし本作の舞台はなぜか北京である。主人公の方が異物。なのでカンフー文化とそこにあるコミュニティに対して主人公が殴り込みしてきちゃったような印象になってしまった。オリジナル版が、空手そのものがマジョリティに対するカウンターパンチ的な存在だったのが、本作ではカンフーは男子の必須科目みたいだ。アメリカが舞台じゃダメだったのかな。ダメか。だってジェイデン君はアメリカじゃいじめられないだろうから。
ジェイデン君はすごく可愛いし頑張っていて好感が持てるのだけれど、彼以外のキャストも素晴らしくいい。ジャッキーはしょぼくれた役ではあるけれど、俳優としてはすごくいい仕事をしている。しかも子供たち6人を相手に守りといなしだけで魅せるアクションシーンは美しいの一言で、アクションスターとしてのジャッキーのすごさも垣間見ることができる。敵役の少年がまた素晴らしい。とてもきれいな顔をしている子で、セリフは少ないのだけれど微妙な表情がすごくうまい。すごい子を探してきたと思う。
母一人子一人の家庭で、母の愛情からだんだんと巣立とうとしている少年を、父のような存在が導く。一般的には男の子には男親が必要だなんて私は思わないけれど、そういうものを本作はすごく優しく描いていると思う。親視点で見るとジェイデン君の可愛さは奇跡だ。
ストーリィはそれなりではあるけれど、楽しい映画である。
大奥 <男女逆転> [映画関連]
2010年 金子文紀 監督
よしながふみによるコミック「大奥」が原作。原作は大変面白い秀作で国内外での受賞歴もある。
よくある大奥もののエピソードを踏襲しつつ男女を逆転した世界観が斬新だ。
さて本作。ほぼ原作に忠実なのだが、悲しいほどぱっとしない作品になってしまった。副題にもなんとなく品がない。
大奥ものは何度も映像化されて新鮮味は今一つ。で、男女が逆転してれば面白いかと言うとそうはいかない。美男がたくさん出ればいいわけでもない。原作が面白いのは、よしながふみ特有の鋭い人間観察とダイナミックな演出力、脚色の潔さと絵の力があるから。残念ながら映画にはそういった力強さがまったくない。
大体そもそもの話が荒唐無稽なのだから、ディテイルはリアルでないといけない。確かに映画版も江戸時代の風景などはしっかりとしているのだけれど、人物の方はなんだか手抜き感が漂ってしまっている。
主要人物だけでなく、エキストラからしてぐずぐず。たとえば、男女が逆転して大奥だけでなく世の中の力仕事も女性がやっているわけだが、映画でちらりと描かれる彼女たちはまるきりへっぴり腰。どう見ても昨日今日重い荷物を担ぎ始めたって風情。それって変じゃないか?
主人公の水野は特に残念。彼は江戸のいなせな若者、男気があって気風がよく、月代を剃った姿ははっとするほどすがすがしくなくてはいけない。二宮君もおなかからしっかり声を出して頑張っているのだけれど、気風の良さは全然感じられないなあ。市原隼人君だったらよかったのに。
話の展開もテンポが悪く、原作にはなく映画に挿入されたエピソードにもキレ味がまるでない。
どこまでもぬるい作品だ。
柴崎コウの吉宗が格好いいだけに残念。
ま、こんなもんか。
よしながふみによるコミック「大奥」が原作。原作は大変面白い秀作で国内外での受賞歴もある。
よくある大奥もののエピソードを踏襲しつつ男女を逆転した世界観が斬新だ。
さて本作。ほぼ原作に忠実なのだが、悲しいほどぱっとしない作品になってしまった。副題にもなんとなく品がない。
大奥ものは何度も映像化されて新鮮味は今一つ。で、男女が逆転してれば面白いかと言うとそうはいかない。美男がたくさん出ればいいわけでもない。原作が面白いのは、よしながふみ特有の鋭い人間観察とダイナミックな演出力、脚色の潔さと絵の力があるから。残念ながら映画にはそういった力強さがまったくない。
大体そもそもの話が荒唐無稽なのだから、ディテイルはリアルでないといけない。確かに映画版も江戸時代の風景などはしっかりとしているのだけれど、人物の方はなんだか手抜き感が漂ってしまっている。
主要人物だけでなく、エキストラからしてぐずぐず。たとえば、男女が逆転して大奥だけでなく世の中の力仕事も女性がやっているわけだが、映画でちらりと描かれる彼女たちはまるきりへっぴり腰。どう見ても昨日今日重い荷物を担ぎ始めたって風情。それって変じゃないか?
主人公の水野は特に残念。彼は江戸のいなせな若者、男気があって気風がよく、月代を剃った姿ははっとするほどすがすがしくなくてはいけない。二宮君もおなかからしっかり声を出して頑張っているのだけれど、気風の良さは全然感じられないなあ。市原隼人君だったらよかったのに。
話の展開もテンポが悪く、原作にはなく映画に挿入されたエピソードにもキレ味がまるでない。
どこまでもぬるい作品だ。
柴崎コウの吉宗が格好いいだけに残念。
ま、こんなもんか。
flowers [映画関連]
2010年 小泉 徳宏 監督
その女優が出演しているだけで、映画の内容にかかわらず見てみようかなと思う女優が少しだけいる。基本的に私は監督で映画を選ぶ傾向があるので、そういう女優は本当に少ししかいない。
だからデビュー以来ずっと作品をチェックしている蒼井優は、私にしては珍しい存在だ。あまり興味の持てない作品もあるけれど、その作品中での蒼井優はどんなだろうかということにだけはいつも興味がある。
で、本作も見てみたというわけである。
蒼井優は今回とびきりチャーミングな花嫁に扮する。たまにはこういうのもいい。出番は少ないけれどいつもながらしっかりとした芝居で強い印象を残す。
資生堂のプロパガンダ映画である。
tsubakiというシャンプーがあって、そのCMは名実ともに充実したビッグな女優が何人も出演する、贅沢なものだ。2010年ごろにそのメンバーだった女優たちが本作にそろい踏み。鈴木京香、広末涼子、竹内結子、仲間由紀恵、田中麗奈、そして蒼井優。それぞれ主役級の女優たちがこれだけそろっているのは、CMで見慣れた光景とはいえさすがに見ごたえがある。しかもそれぞれ、ただきれいな女優ではなくきちんとお芝居をする面々がきっちりそろっているのがいい。
昭和11年から現代まで、4つの時代を舞台にオムニバス風にストーリィが展開する。それぞれの映像をその時代に合わせているのが面白い。昭和11年はモノクロで小津映画風、30年代は「ニッポン無責任時代」で見たようなコントラストが強い画風。50年代はややくすんだ夕暮れ色がベース。もちろんそれぞれの時代のヘアメイクや衣装、セットも凝りに凝っている。これまで昭和レトロ風の作品はいろいろ見たが、こんなに見事に昭和30年代っぽさを感じさせてくれる映画はなかなかなかった。
それぞれの時代で事情も性格も違う女性たちがそれぞれに乗り越えて前向きに生きていくさまが描かれ、なかなかに共感できる内容。クライマックスは蒼井優の花嫁姿というのもいい。
で、そこでいきなり椿の花が登場なんである。
ほんの一輪、数秒であるが、気持ちを映画の内容から「資生堂・tsubaki」に引き戻すには十分である。
するとその場面以降、オリビア・ニュートンジョンをバッグにそれぞれ笑顔で歩んでいく女優たちの映像が、資生堂のCM映像に見えてくるからすごい。
そう、もちろん昭和11年にはなかったであろうが、昭和30年代にも、昭和50年代にも、こんな風に当時の色使いで当時の映像で、当時のヘアメイクで資生堂は美しいCMを世に送ってきたはずなのだ。私も実際に子供のころからずっと、資生堂のCMを見てきているからわかるのである。現代のシークエンスでママチャリで疾走するヒロスエなんて、今日にもそのままシャンプーのCMに使えそうな映像。
そこに気付いて逆に私は感動してしまった。
資生堂という国内随一の化粧品メーカーは、私の人生なんかよりもはるかに長い間、日本女性の美しさを多方面からプロデュースしてきた会社なんだなあ。そして女優さんたちが演じる女性たちに共感しながらこの映画を見てきて、最後にCM映像と見まがうものを見せられ、「CMで資生堂の製品を使っている女性は、あなたなんですよ」というメッセージまで受け取ってしまったりして。なんと見事なプロパガンダ。すごすぎる。
一本の映画としてみると、一企業の宣伝がもろに前面にでてしまうのはマイナスだと思う。でも本作の面白さも結局はその映像の面白さで、資生堂の映画だからこその映像なのではないかと思うのである。
その女優が出演しているだけで、映画の内容にかかわらず見てみようかなと思う女優が少しだけいる。基本的に私は監督で映画を選ぶ傾向があるので、そういう女優は本当に少ししかいない。
だからデビュー以来ずっと作品をチェックしている蒼井優は、私にしては珍しい存在だ。あまり興味の持てない作品もあるけれど、その作品中での蒼井優はどんなだろうかということにだけはいつも興味がある。
で、本作も見てみたというわけである。
蒼井優は今回とびきりチャーミングな花嫁に扮する。たまにはこういうのもいい。出番は少ないけれどいつもながらしっかりとした芝居で強い印象を残す。
資生堂のプロパガンダ映画である。
tsubakiというシャンプーがあって、そのCMは名実ともに充実したビッグな女優が何人も出演する、贅沢なものだ。2010年ごろにそのメンバーだった女優たちが本作にそろい踏み。鈴木京香、広末涼子、竹内結子、仲間由紀恵、田中麗奈、そして蒼井優。それぞれ主役級の女優たちがこれだけそろっているのは、CMで見慣れた光景とはいえさすがに見ごたえがある。しかもそれぞれ、ただきれいな女優ではなくきちんとお芝居をする面々がきっちりそろっているのがいい。
昭和11年から現代まで、4つの時代を舞台にオムニバス風にストーリィが展開する。それぞれの映像をその時代に合わせているのが面白い。昭和11年はモノクロで小津映画風、30年代は「ニッポン無責任時代」で見たようなコントラストが強い画風。50年代はややくすんだ夕暮れ色がベース。もちろんそれぞれの時代のヘアメイクや衣装、セットも凝りに凝っている。これまで昭和レトロ風の作品はいろいろ見たが、こんなに見事に昭和30年代っぽさを感じさせてくれる映画はなかなかなかった。
それぞれの時代で事情も性格も違う女性たちがそれぞれに乗り越えて前向きに生きていくさまが描かれ、なかなかに共感できる内容。クライマックスは蒼井優の花嫁姿というのもいい。
で、そこでいきなり椿の花が登場なんである。
ほんの一輪、数秒であるが、気持ちを映画の内容から「資生堂・tsubaki」に引き戻すには十分である。
するとその場面以降、オリビア・ニュートンジョンをバッグにそれぞれ笑顔で歩んでいく女優たちの映像が、資生堂のCM映像に見えてくるからすごい。
そう、もちろん昭和11年にはなかったであろうが、昭和30年代にも、昭和50年代にも、こんな風に当時の色使いで当時の映像で、当時のヘアメイクで資生堂は美しいCMを世に送ってきたはずなのだ。私も実際に子供のころからずっと、資生堂のCMを見てきているからわかるのである。現代のシークエンスでママチャリで疾走するヒロスエなんて、今日にもそのままシャンプーのCMに使えそうな映像。
そこに気付いて逆に私は感動してしまった。
資生堂という国内随一の化粧品メーカーは、私の人生なんかよりもはるかに長い間、日本女性の美しさを多方面からプロデュースしてきた会社なんだなあ。そして女優さんたちが演じる女性たちに共感しながらこの映画を見てきて、最後にCM映像と見まがうものを見せられ、「CMで資生堂の製品を使っている女性は、あなたなんですよ」というメッセージまで受け取ってしまったりして。なんと見事なプロパガンダ。すごすぎる。
一本の映画としてみると、一企業の宣伝がもろに前面にでてしまうのはマイナスだと思う。でも本作の面白さも結局はその映像の面白さで、資生堂の映画だからこその映像なのではないかと思うのである。
しあわせの隠れ場所 [映画関連]
2009年 ジョン・リー・ハンコック 監督
数十年前に「オバタリアン」なんて言葉もあったが、おばちゃんというのは世界最強の存在なんじゃないかと思う。私自身も立派なおばちゃんになるにつれ、なんとなく自分が無敵のような気がし始めているし。いやおばちゃんというよりオカンというべきか。強いのは。母じゃなくてオカンね。
環境に恵まれないが才能がある黒人の少年を、白人の富豪家族が引き取り、のちに少年が才能を発揮してプロフットボールプレイヤーになる話。実話だが、映画としてはそんなに目新しいストーリィではない。
でもちょっと面白く見られるのは、この家族の舵を取るのも黒人少年の心を引き寄せるのも、一貫して家族のオカンが強引に引っ張っており、家族はそれに快くついていくという図式が妙に収まりがいいから。そしてその強気なヒロインがものすごく格好いいからである。
少年をいきなり家に呼んだりしても誰も反対しない。少年もさほどとまどわない。まあかなり従順そうな子ではあるけど、というより「オカンに命令されるとさからえない」という空気が充満しまくりなのだ。そういう場面が何度も出てくる。
同じ年にラジー章も取ったサンドラ・ブロックが本作でオスカーを受賞。当たり役である。
私はサンドラ・ブロックはあまりファッションのセンスがないと思う。本作では見事なセレブファッションを身にまとっているが、本人のダサさがところどころチラチラと見えていて、おかげでヒロインがお高くとまったマダムではなく、強いパワー(資金力も含めて)を持った気さくなオカンに見えて、逆にいいのである。
己のおばちゃん化を恐れる女性は本作を見て、いい身なりと伸びた背筋と豪快な笑みがあれば大丈夫だと安心してほしいくらい。
映画としては、登場人物がいいところばかり描かれていて深みがなく、ドラマとしては物足りない。しんみりした演出はあえてあっさりと切り上げ、お涙ちょうだいではなく明るい話になっているのがいいところ。
数十年前に「オバタリアン」なんて言葉もあったが、おばちゃんというのは世界最強の存在なんじゃないかと思う。私自身も立派なおばちゃんになるにつれ、なんとなく自分が無敵のような気がし始めているし。いやおばちゃんというよりオカンというべきか。強いのは。母じゃなくてオカンね。
環境に恵まれないが才能がある黒人の少年を、白人の富豪家族が引き取り、のちに少年が才能を発揮してプロフットボールプレイヤーになる話。実話だが、映画としてはそんなに目新しいストーリィではない。
でもちょっと面白く見られるのは、この家族の舵を取るのも黒人少年の心を引き寄せるのも、一貫して家族のオカンが強引に引っ張っており、家族はそれに快くついていくという図式が妙に収まりがいいから。そしてその強気なヒロインがものすごく格好いいからである。
少年をいきなり家に呼んだりしても誰も反対しない。少年もさほどとまどわない。まあかなり従順そうな子ではあるけど、というより「オカンに命令されるとさからえない」という空気が充満しまくりなのだ。そういう場面が何度も出てくる。
同じ年にラジー章も取ったサンドラ・ブロックが本作でオスカーを受賞。当たり役である。
私はサンドラ・ブロックはあまりファッションのセンスがないと思う。本作では見事なセレブファッションを身にまとっているが、本人のダサさがところどころチラチラと見えていて、おかげでヒロインがお高くとまったマダムではなく、強いパワー(資金力も含めて)を持った気さくなオカンに見えて、逆にいいのである。
己のおばちゃん化を恐れる女性は本作を見て、いい身なりと伸びた背筋と豪快な笑みがあれば大丈夫だと安心してほしいくらい。
映画としては、登場人物がいいところばかり描かれていて深みがなく、ドラマとしては物足りない。しんみりした演出はあえてあっさりと切り上げ、お涙ちょうだいではなく明るい話になっているのがいいところ。
ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦 [映画関連]
2011年 竹本昇 監督
今年はスーパー戦隊35作品目の節目の年。なもんで今年やっているゴーカイジャーは過去の戦隊がふんだんに登場する、記念の色が濃い作品。そして記念の映画が本作。
スーパー戦隊に興味がない人は見る意味がない映画だが、スーパー戦隊ファンは必見といえる作品だ。
毎年その時の流行をうまく取り入れているスーパー戦隊、今年のゴーカイジャーがモチーフとしているのは海賊だ。今の日本て海賊ばやりなんだね。「パイレーツ・オブ・カリビアン」とか「ワンピース」あたり?
幼いころだけでなく、大人になってからも長いことこのシリーズを見ているが、「ゴーカイジャー」はかなり気に入っている。コミカルな内容も楽しいが、とにかく戦闘が派手。武器も片手に刀、片手に銃だし、これをメンバー間で投げ合ってみたり、アクロバティックな動きも多くて見ていてたのしいのだ。衣装も格好いいし。
ガラが悪くて強気の連中ばかりなのもあって、過去のヒーローがふんだんに登場しても負けない存在感があるのである。
さて映画の方だが、ちょっと恥ずかしいけれど近年見た映画の中で一番テンションが上がったかもしれない。とにかく往年のヒーローが勢ぞろいする冒頭のレジェンド大戦とクライマックスの戦闘シーンが圧巻すぎるのである。しかも戦闘ロボも勢ぞろい。もうね、感涙ですよ。昨今は悩める複雑なヒーローも多いけれど、シンプルで直球のヒーローというのは、やはりいいものだなあとしみじみと感じさせてくれる。
そしてやはり35年の重みがすごい。
往年のヒーローが一人出てきてありきたりなメッセージを一言言うだけでも、その言葉はストレートに胸に響く。それは彼がこれまでに1年間ずっと正義のために戦ってきたことを知っているから。その裏付けがあるキャラクタが199人もいるのだ。スーパー戦隊シリーズの資産は大きい。
ちょっとマニアックなサブキャラやイレギュラーメンバーもちゃんと登場するところもうれしい。
DVD買っちゃうかも。
今年はスーパー戦隊35作品目の節目の年。なもんで今年やっているゴーカイジャーは過去の戦隊がふんだんに登場する、記念の色が濃い作品。そして記念の映画が本作。
スーパー戦隊に興味がない人は見る意味がない映画だが、スーパー戦隊ファンは必見といえる作品だ。
毎年その時の流行をうまく取り入れているスーパー戦隊、今年のゴーカイジャーがモチーフとしているのは海賊だ。今の日本て海賊ばやりなんだね。「パイレーツ・オブ・カリビアン」とか「ワンピース」あたり?
幼いころだけでなく、大人になってからも長いことこのシリーズを見ているが、「ゴーカイジャー」はかなり気に入っている。コミカルな内容も楽しいが、とにかく戦闘が派手。武器も片手に刀、片手に銃だし、これをメンバー間で投げ合ってみたり、アクロバティックな動きも多くて見ていてたのしいのだ。衣装も格好いいし。
ガラが悪くて強気の連中ばかりなのもあって、過去のヒーローがふんだんに登場しても負けない存在感があるのである。
さて映画の方だが、ちょっと恥ずかしいけれど近年見た映画の中で一番テンションが上がったかもしれない。とにかく往年のヒーローが勢ぞろいする冒頭のレジェンド大戦とクライマックスの戦闘シーンが圧巻すぎるのである。しかも戦闘ロボも勢ぞろい。もうね、感涙ですよ。昨今は悩める複雑なヒーローも多いけれど、シンプルで直球のヒーローというのは、やはりいいものだなあとしみじみと感じさせてくれる。
そしてやはり35年の重みがすごい。
往年のヒーローが一人出てきてありきたりなメッセージを一言言うだけでも、その言葉はストレートに胸に響く。それは彼がこれまでに1年間ずっと正義のために戦ってきたことを知っているから。その裏付けがあるキャラクタが199人もいるのだ。スーパー戦隊シリーズの資産は大きい。
ちょっとマニアックなサブキャラやイレギュラーメンバーもちゃんと登場するところもうれしい。
DVD買っちゃうかも。
南極料理人 [映画関連]
2009年 沖田修一 監督
南極越冬隊と料理人。おまけにそこに堺雅人。面白そうだなと思わせる要素のほとんどはこの3つだけで済んでしまっている。うまい設定だ。
そもそも原作のエッセイが面白いんだと思う。未読だが。読んでみたい。
フードスタイリストに飯島奈美で、出てくる料理のおいしそうなことは間違いがない。ほんとにすごくおいしそう。伊勢エビとかローストビーフ(と、言っていいのか)とか。
コメディシーンも一つ一つ面白くできていると思う。
映像もすごくいい。役者も一人ひとり素晴らしい。
が、残念なことにそこからもう一歩がない。脚本が少々未整理なためか、いま一つきちんとメッセージを発しきれていないのである。
男8人で500日の南極越冬隊。日本での日常のしがらみからはその間完全に脱出できるし、部活ノリのような楽しさもあるし、日本と全く異なる気象状況での生活というのは海外旅行の面白さにも通じるところがある。そういう楽しさと、家族と離れ離れのつらさや過酷な環境のしんどさ。どこをどういう風に描くか、作り手に明確な意図がないと、そこに素敵な料理を持ってきておいしいものを食べると元気が出ると言われても、上滑りしてしまうのである。
原作の作者がTV出演していた時は水が貴重な環境での調理の工夫話などをしていて面白かったのだが、劇中ではそのあたりの面白みも特に描かれることもなく。
脚本さえもう少しちゃんとしていたらなあ。残念。
それにしても雪原の映像はきれいだ。ロケ地は網走だそうだが、網走ってすごいところだなあ。
南極越冬隊と料理人。おまけにそこに堺雅人。面白そうだなと思わせる要素のほとんどはこの3つだけで済んでしまっている。うまい設定だ。
そもそも原作のエッセイが面白いんだと思う。未読だが。読んでみたい。
フードスタイリストに飯島奈美で、出てくる料理のおいしそうなことは間違いがない。ほんとにすごくおいしそう。伊勢エビとかローストビーフ(と、言っていいのか)とか。
コメディシーンも一つ一つ面白くできていると思う。
映像もすごくいい。役者も一人ひとり素晴らしい。
が、残念なことにそこからもう一歩がない。脚本が少々未整理なためか、いま一つきちんとメッセージを発しきれていないのである。
男8人で500日の南極越冬隊。日本での日常のしがらみからはその間完全に脱出できるし、部活ノリのような楽しさもあるし、日本と全く異なる気象状況での生活というのは海外旅行の面白さにも通じるところがある。そういう楽しさと、家族と離れ離れのつらさや過酷な環境のしんどさ。どこをどういう風に描くか、作り手に明確な意図がないと、そこに素敵な料理を持ってきておいしいものを食べると元気が出ると言われても、上滑りしてしまうのである。
原作の作者がTV出演していた時は水が貴重な環境での調理の工夫話などをしていて面白かったのだが、劇中ではそのあたりの面白みも特に描かれることもなく。
脚本さえもう少しちゃんとしていたらなあ。残念。
それにしても雪原の映像はきれいだ。ロケ地は網走だそうだが、網走ってすごいところだなあ。
セックス・アンド・ザ・シティ 2 [映画関連]
2010年 マイケル・パトリック・キング監督
劇場になかなか行けず、ホームシアターでの映画鑑賞が主になると、本作を2011年5月の今頃に見るなどという間抜けな事態に陥ったりする。
劇場公開時、やたらと宣伝がすごすぎるのに違和感を感じていたのだけれど、なんであんなに宣伝しまくっていたのかなんとなく腑に落ちてしまった。
流行の最先端であることがもはやアイデンティティに近いくらいの人々の話だから、ファンにとっても流行かどうかというのはすごく重要だってことである。だからこの映画を話題の映画に仕立て上げることがどうしても必要だってわけである。なるほど。
話題にも何にもなってない今見ると、実に盛り上がらない一本である。
前作はホームシアターで見てもそれなりに楽しめたのだけれど、こちらはどうもぱっとしない。前作はドラマを楽しんだ観客に対しての、最後のプレゼントとでもいうべき、愛があったもんなあ。今回はただ二匹目のドジョウを狙っただけのやっつけ仕事。
最初の結婚式のシーンだけは面白い。結局このシリーズの魅力は大勢のわき役も含めた人々の日常の姿であって、彼らを切り離して4人だけで外国行っちゃってそこで話をまわされてもさして興味が持てないのである。
一応作品のテーマであるキャリーの悩みも前作に比べるとインパクトがないしね。
それでも見ている間はストレスなくさらりと見ていられるという点だけは偉いかもしれない。
ところで私はイスラム文化圏に旅したときに、サマンサのような軽装のアメリカ人観光客をやはり見かけましたよ。現地の人は
「あんな恰好してるからテロに狙われるんだ」
って言ってました。
劇場になかなか行けず、ホームシアターでの映画鑑賞が主になると、本作を2011年5月の今頃に見るなどという間抜けな事態に陥ったりする。
劇場公開時、やたらと宣伝がすごすぎるのに違和感を感じていたのだけれど、なんであんなに宣伝しまくっていたのかなんとなく腑に落ちてしまった。
流行の最先端であることがもはやアイデンティティに近いくらいの人々の話だから、ファンにとっても流行かどうかというのはすごく重要だってことである。だからこの映画を話題の映画に仕立て上げることがどうしても必要だってわけである。なるほど。
話題にも何にもなってない今見ると、実に盛り上がらない一本である。
前作はホームシアターで見てもそれなりに楽しめたのだけれど、こちらはどうもぱっとしない。前作はドラマを楽しんだ観客に対しての、最後のプレゼントとでもいうべき、愛があったもんなあ。今回はただ二匹目のドジョウを狙っただけのやっつけ仕事。
最初の結婚式のシーンだけは面白い。結局このシリーズの魅力は大勢のわき役も含めた人々の日常の姿であって、彼らを切り離して4人だけで外国行っちゃってそこで話をまわされてもさして興味が持てないのである。
一応作品のテーマであるキャリーの悩みも前作に比べるとインパクトがないしね。
それでも見ている間はストレスなくさらりと見ていられるという点だけは偉いかもしれない。
ところで私はイスラム文化圏に旅したときに、サマンサのような軽装のアメリカ人観光客をやはり見かけましたよ。現地の人は
「あんな恰好してるからテロに狙われるんだ」
って言ってました。
空気人形 [映画関連]
2009年 是枝裕和 監督
業田良家の傑作コミックが原作。業田ファンの私はもちろん愛読。
透明感とエロティシズムがあり、ロマンチックで切なく哀しい物語だ。
さて本作。原作以上に詩的で美しく、素晴らしい。
とくに主演のぺ・ドゥナの素晴らしさに冒頭からあまりにも驚いてしまって、映画中盤くらいまでは目を疑いっぱなしだった。
空気人形というのは要するにいわゆるダッチワイフのことである。それがある日心を持ち、自分で歩きだす。外の世界でいろいろなものに出会い、恋をする。というストーリィ。
冒頭、人形が心を持つシーンで釘づけになる。ぺ・ドゥナのイノセントな美しさ。見事なメイクと撮影で仕上げられた、人工的な肌の質感。人形と人間の間である不思議な主人公がはかなく美しく誕生する。
独特のぎこちなさや微妙な表情も絶妙。本作が美しい映画になりえているのはぺ・ドゥナのおかげである。
映画終盤は原作にはないストーリィ。これがびっくりするほどビターな展開だ。そして恋について、生と死について、より深く語られる。原作は短編であるからそのままで映画にするのは難しいが、そこで付け加えられたのが現実味と深みであるというのは、すごく正しい。
都市に暮らす登場人物たちは、空気人形を含めて、みな孤独で切なく、愛すべき存在だ。是枝監督は彼らすべてを、厳しく優しい目で見ている。それがしみじみと伝わってくる作品。
この手の作品の良さを味わえるのは大人の特権というものであろう。
そして何度も同じことを書いている気がするけど、ARATAは何をやってもいいなあ。単に好きなだけか。
業田良家の傑作コミックが原作。業田ファンの私はもちろん愛読。
透明感とエロティシズムがあり、ロマンチックで切なく哀しい物語だ。
さて本作。原作以上に詩的で美しく、素晴らしい。
とくに主演のぺ・ドゥナの素晴らしさに冒頭からあまりにも驚いてしまって、映画中盤くらいまでは目を疑いっぱなしだった。
空気人形というのは要するにいわゆるダッチワイフのことである。それがある日心を持ち、自分で歩きだす。外の世界でいろいろなものに出会い、恋をする。というストーリィ。
冒頭、人形が心を持つシーンで釘づけになる。ぺ・ドゥナのイノセントな美しさ。見事なメイクと撮影で仕上げられた、人工的な肌の質感。人形と人間の間である不思議な主人公がはかなく美しく誕生する。
独特のぎこちなさや微妙な表情も絶妙。本作が美しい映画になりえているのはぺ・ドゥナのおかげである。
映画終盤は原作にはないストーリィ。これがびっくりするほどビターな展開だ。そして恋について、生と死について、より深く語られる。原作は短編であるからそのままで映画にするのは難しいが、そこで付け加えられたのが現実味と深みであるというのは、すごく正しい。
都市に暮らす登場人物たちは、空気人形を含めて、みな孤独で切なく、愛すべき存在だ。是枝監督は彼らすべてを、厳しく優しい目で見ている。それがしみじみと伝わってくる作品。
この手の作品の良さを味わえるのは大人の特権というものであろう。
そして何度も同じことを書いている気がするけど、ARATAは何をやってもいいなあ。単に好きなだけか。
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